会社から必ず合格するように言われている、合格して就職・転職に有利にしたいなどの理由から、宅建に独学で一発合格する必要のある人は多いでしょう。
とはいえ、
そもそも、独学で一発合格ができるのか
独学で一発合格するには、どういう勉強をすればいいのかわからない
という方も多いと思います。
そこでこの記事では宅建に独学で一発合格するための、コツを宅建試験のアドバイザーの観点から解説します。
具体的には、
- 宅建に独学で一発合格できるか
- 宅建に独学で一発合格するための勉強方法
- 宅建に独学で一発合格する人の特徴
の順番に重要なポイントだけをご紹介します。
2分くらいで読めますし、宅建に独学で一発合格できるイメージがわきますから、まずはご一読を!
宅建に独学で一発合格できるか
そもそも、宅建に独学で一発合格できるのかという疑問があります。
結論から言いますと、十分に可能です。
宅建の試験は実務家登用試験です。宅建士にしかできない「独占業務」というのがあり、宅建士として仕事をできるだけの知識と能力を持っているかを見極める試験です。
したがって、実務で必要とされる知識を問う問題が毎年繰り返し出題されます。
複雑な理論問題などはあまり出題されません。
基本的な問題を確実に得点できる学力を身につければ、独学でも一発合格することは十分に可能です。
宅建の難易度
宅建試験の合格率は、毎年15%前後で推移しています。15%という数字だけを見ると簡単と言える試験ではないでしょう。
しかし、受験者の中には、全く勉強しないで受験する「お試し受験生」が相当数いると思います。そうすると、実際の合格率はもう少し高くなるはずです。
必要以上に難しく考える必要はありません。
合格点は、50点満点中おおよそ35点前後で毎年推移しています。7割を得点すれば合格できる試験です。
宅建試験に独学で合格するのに必要な勉強時間
あくまで一般論ですが、宅建に独学で合格するのに必要な時間はおよそ300時間ほどと言われています。できれば余裕をみて400時間を確保できるといいでしょう。
宅建に独学で一発合格するための勉強方法
- 自分にあった参考書と過去問集を選ぶ
- 過去問を中心に勉強する
自分にあった参考書と過去問集を選ぶ
独学で勉強をする場合、どの参考書と過去問集を選ぶかは非常に重要なポイントになります。予備校や通信講座を利用すれば、参考書や過去問集は決まったものを使うことになりますが、独学の場合自分で決めなければなりません。
選び方のポイントは実際に手に取って見ることです。口コミやレビューも参考になりますが、どうしても自分との相性があります。なるべく大きな書店にでかけ、時間をかけて何冊も見比べてその中から自分でも取り組めそうだと感じるものを選ぶことです。
過去問を中心に勉強する
試験本番の日にやることは、100%問題を解くことです。2時間で50問の問題をひたすら解き続けることです。そうであれば、普段の勉強も過去問を中心に勉強することが効率の良い勉強法です。
また、過去問を解くことで合格するために本当に必要な知識の範囲を知ることができ、無駄な勉強をするおそれがなくなります。
参考書で必要な知識をインプットするときも重要事項を中心に読み込むことができるようになります。
過去問を中心に勉強するもう一つのメリットとして、さまざまな問題パターンに触れることができます。
参考書を読み込むだけだと、知識を違った切り口から問われた場合に対応することができません。吸収した知識の使い方をマスターするには、過去問を解くことが一番です。
宅建に独学で一発合格する人の共通点
先に書いたように、宅建試験に独学で一発合格することは十分可能です。しかし、一方で何回受けても合格できず、ついにはあきらめる人もいます。
この違いは一体どこから来るのでしょうか?
宅建試験に一発合格する人には一定の共通点があります。
入念に準備をしている
何も考えずにやみくもに勉強を初めても効率が悪いだけです。
その点一発合格している人は入念に準備を行います。
試験本番まで何日あるか、どれくらいの勉強時間を確保できるか?
合格率はどれくらいか、合格点は何点か?
出題科目と出題範囲は?
こういうことを入念に調べて参考書を選んだり、学習計画を立てます。
何も考えずに衝動的に通信講座の申込をしても、かえって合格を遠ざけることになりかねません。
見切り発車ができる
先ほど書いた、「入念に準備をしている」とは一見矛盾しているように思えるかもしれません。
しかし、どんなに入念に準備をしても完璧な学習計画をたてることはできません。やってみて初めてわかることもあるし、途中で新たな問題点が出て来ることもあるからです。
そうなると、現時点で可能な限り入念に準備をした上で、早く行動に移すしかないのです。やらないことには何も始まりません。
新たな課題が出てきたら勉強をしながら修正をしていけばいいのです。
何回も不合格になる人は、準備や計画をたてるだけで行動に移せない人が多いです。
満点を目指さない
宅建の試験は満点を取る必要はありません。また取ろうと思って取れるものでもありません。
合格最低点でも満点でも、合格さえできればその価値は同じです。満点をねらうとなると勉強の方法は全く違ったものになり、それこそテキストを完璧に覚える必要があります。
そのような勉強方法をとれば挫折する可能性が高くなります。
もし、どうしても満点を目指したいというのであれば、まずは基本問題を完璧に正解できるようになってからでも遅くありません。
常に締め切り意識を持って行動している
試験日から逆算して、何をどこまでやればいいのかを常に意識しています。そして、月単位、週単位、日単位でやるべきことを意識しています。
また同時にやるべきことの優先順位を考えています。
締め切り意識をもって自分を追い込みながら、なおかつ優先順位をつけて最低限必要な事を済ませることでオーバーフローにならずに済みます。
すき間時間を無駄にしない
社会人、主婦、学生それぞれに勉強以外にやらなければならないことはたくさんあります。まとまった時間をとるのはなかなかできないものです。
そうするとすき間時間は貴重な勉強時間です。ほんの5分のすき間時間でも、それを何回も繰り返すとあっという間に30分や1時間位になりますからバカになりません。
まとめ
ここまで
- 宅建に独学で一発合格できるか
- 宅建に独学で一発合格するための勉強方法
- 宅建に独学で一発合格する人の共通点
について書きました。
宅建に独学で合格する人は何も特別な人ではありません。入念に準備をし、行動しながら問題点を修正する。
そして何よりすき間時間をむだにしないのです。それぞれが置かれた環境でベストを尽くして合格を勝ち取っています。
あなたも自分の置かれた環境の中で最善を尽くせば合格できるはずです。