行政書士試験

行政書士試験の「記述式」問題対策について 過去問チェックは必須

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行政書士試験には、「択一式問題」「多義選択式問題」に加えて「記述式問題」があります。

40文字での記述が求められ、司法試験や弁理士試験の論文式試験とも異なります。

この記事では、「記述式問題」の特徴や勉強のコツについて、行政書士試験のアドバイザーが解説します。

3分で読めて「記述式問題」についての理解が深まる可能性が高いので、ぜひご一読ください。

行政書士試験の記述式問題とは?

  1. 出題数は3問 配点は60点
  2. 出題科目は決められている
  3. 部分点がある

出題数は3問 配点は60点

記述式問題は、毎年3問出題され1問当たりの配点は20点です。したがって記述式問題だけで60点の配点があります。

行政書士試験は300点満点の試験ですから、記述式試験だけで20%を占めていることになり、その割合は決して低くありません。

そういう意味では重要な分野と言えます。

出題科目は決められている

出題科目は決められており、毎年民法が2問、行政法が1問出題されます。

後述しますが、必要な知識は択一式問題、多義選択式問題の過去問で習得するのが効率的です。

部分点がある

採点基準は公表されていないので、詳細は不明ですが部分点の制度が設けられています。

模範解答のように完璧な答えが書けなくても、思いついたキーワードをつなぎさわせて何とか文章にして1点でも多くもぎ取る貪欲さが大切です。

記述式試験の各科目別特徴

民法、行政法の記述式試験の特徴は次のようになります。

民法

民法の問題は、限られた時間の中で問題の所在を的確に把握した上で必要な条文を使い、要件に問題文中の事実を使いあてはめる解答力が求められます。

その際に重要なのは条文の要件と効果をしっかりと理解できているかです。普段から条文を意識した学習が大事なのがわかります。

債権法の分野からの出題が多いのが特徴です。

行政法

一見複雑に思える問題も、レベルとしては択一式と変わらない問題が多いのが特徴です。

また、「原処分主義」「形式的当事者訴訟」など行政事件訴訟法の制度を問う問題が出題されているのも特徴です。

いずれにしてもまずは択一式問題を通じて知識の吸収を図ることが大事です。

記述式試験は苦手な人が多い

記述式試験を苦手とする受験生は多くいます。

何を書けばいいのかわからない
・解答を読めば理解はできるが、実際に書こうと思うと書けない

などといった悩みを抱えているようです。

過去問や模擬試験の模範解答をひたすら読んで暗記するというあやまった勉強方法が取られていることが一因として挙げられます。。

過去問の学習は絶対に必要です。しかし本試験では過去問と同じ問題が出題されるわけではありません。

暗記に頼った勉強では、未知の問題に対応することができないのです。

キーワードを重視した学習を

前述のように採点基準が公表されていないので、詳細は不明ですが解答には絶対に必須であるキーワードがありそこに大きな配点がされていると思われます。

したがって、まずは得点に必要なキーワードを「条文」「判例」の学習を通じて習得しなければなりません。

そしてキーワードとキーワードを接続詞などを使いながらうまくつなぎ合わせて文章化する訓練が必要になります。

キーワードの習得は、択一式、多肢選択式の過去問学習を通じて行えばそれで十分です。

記述式試験のために知識を習得するのに特別な学習は必要ありません。

記述式問題の対策

記述式試験の対策のポイントは次の通りです。

  1. 択一式、多義選択式の学習が優先
  2. 答え合わせはプロセスが重要
  3. 書く練習もある程度は必要
  4. 問いの形式の沿った解答をする

択一式、多義選択式の学習が優先

択一式、多義選択式の過去問学習が十分に終わっていない段階では、知識不足のため記述式の勉強をしてもほとんど理解できなしでしょう。

択一式、多義選択式の過去問を肢別に最低8割正答できるようになるのが先決です。

答え合わせはプロセスが大事

答え合わせをするときには、結論だけでなくプロセスを重視してください。

学習により得ている「条文」「判例」の知識がどのように文章化されているのかそのプロセスを確認することが大事です。

たとえ結論が間違っていても、そのプロセスがていねいに解答として示されていれば部分点を得ることができます。

書く練習もある程度は必要

最初の頃は思うように書けなかった記述式問題も、知識が豊富になるにつれて逆に「あれも書きたい、これも書きたい」というふうになり、40文字で収まらないようになることがあります。

得点するために必要最小限のことを的確に書けるように練習をしましょう。

問の形式に沿った解答をする

例えば、問題文の文末が「裁判所は、どのような理由で、どのよう判決を
することとなるか。40字程度で記述しなさい。」となっていたとします。

この場合の解答の文末は「裁判所は、○○という理由で××という判決することとなる」とならなければなりません。

この形式ができていないと大きく減点されることになります。

この形式はいいくつかパターンがありますので、あらかじめマスターしておく必要があります。

記述式問題に頼るのは危険

先に書いたように記述式試験の配点は全体の20%を占めており、重要度が高いのは確かです。

しかし、記述式試験はその年によって採点基準が大きく変わっているものと思われ、自分の思った通りの得点ができるかは運次第という側面があります。

行政書士試験は、180点が最低合格点とあらかじめ決められた絶対評価制度の試験です。

しかし、ある程度の合格人数はあらかじめ決まっていると考えるのが妥当でしょう。

そうすると、その年の択一式問題、多義選択式問題の出来具合を見て、採点基準を変えて合格者を一定数に押さえていると思われます。

択一式問題、多義選択式問題の難易度が低い場合には記述式問題の採点を厳しくし、逆に択一式問題、多義選択式問題の難易度が高い場合には、記述式問題の採点基準をやさしくしているのです。

いわば記述式試験は、得点の調整弁としての役割を担っているのです。

したがって、記述式問題の出来が良かったと思っても、いざ成績が返ってくると点数が非常に悪かったということは珍しくありません。

まずは、択一式問題、多義選択式問題だけで180点を得点できることを目指しましょう。

繰り返しますが、記述式問題の得点に頼るのは危険です。

まとめ

記述式問題は、配点が大きいので得点源になるのは確かです。しかし、配点の調整弁である記述式問題に頼るのは危険な一面もあります。

できれば択一式問題、多義選択式問題だけで180点を得点し合格したいものです。

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