「宅建は難しい試験だから、独学で合格するのは難しい」こんなことがよく言われています。私が受験生の時もそうでした。
とはいえ、本屋に行けば宅建の試験に関するテキストや問題集がたくさんあります。
- そもそも独学では本当に合格できないのか
- 独学で合格を目指すとしても勉強方法がわからない
という方も多いと思います。
そこでこの記事では、そんな宅建の独学に関するお悩みを宅建試験のアドバイザーの観点から解説します。
具体的には
- 宅建に独学で合格できるのか
- 宅建の難易度
- 宅建を独学で勉強するときの注意点
の順番に重要なポイントだけをご紹介していきます。
2分くらいで読めますし、宅建の独学に関する疑問が解消されますので、まずはご一読を!
宅建に独学で合格できるか
宅建に独学で合格することは十分に可能です。世の中には宅建に関するテキストや問題集がたくさん発売されています。
そういう教材の中から自分のあったものをうまく見つけて、それを使いこなせば高額な予備校や通信講座を利用しなくても、独学で十分合格できます。
宅建の難易度はどれくらい?
宅建の難易度は、合格率でいうと毎年15パーセント前後で推移しています。10人受けて2人受からないことになりますから簡単とはいえないでしょう。
しかし、受験生の中には何も勉強せずにとりあえず受験だけをする「お試し受験生」が相当います。実際の合格率はもっと高いでしょう。
あまり難しく考える必要はありません。
関連記事 宅建の合格率の推移は?過去12年間についてまとめてみた
難しいという思い込みを捨てる
先に書いたように、宅建は決して難しいものではありません。
しかしそのためにはきちんとした試験対策が必要です。
- 対策をすれば受かる
- 対策をしなければ受からない
合格するためにはどうしたらいいか、対策を考えずに最初から「自分には無理だ」決め込み、合格をあきらめるのは非常にもったいないことです。
まずは、しっかりとした対策を立ててみて、それでも「自分には無理だ」と思ったらその時点で受験をあきらめばいいだけの話です。
繰り返しますが、何もせずに「難しい」という思い込みだけで受験をあきらめるのだけはやめましょう。
宅建の試験内容・試験範囲
宅建の試験は、2時間で50問出題されます。配点は1問1点で50点満点です。合格点はおおよそ35点前後、7割近くが合格ラインです。
試験の範囲は以下のようになります。
科目 | 出題数 | 配点 |
宅建業法 | 20問 | 20点 |
権利関係 | 14問 | 14点 |
法令上の制限 | 8問 | 8点 |
税・その他 | 8問 | 8点 |
宅建業法・権利関係が全体の7割近くを占めています。
宅建の試験ではこの2科目を重点的に勉強します。
宅建を独学で勉強するときの注意点
独学で勉強していると、ペースメーカーになるものや相談できる人が近くにいないため誤った勉強方法をとってしまうことがあります。
- 初めからテキストを熟読しない
- 権利関係に気合を入れ過ぎない
- 勉強は毎日コンスタントにやる
初めからテキストを熟読しない
独学の初心者が陥りがちなのが、勉強の最初からテキストを熟読しようとすることです。
テキストは初学者でもわかりやすいようにかみ砕いた表現で書かれていますが、それでも1回で全てを理解するのは難しいでしょう。
最初のうちはテキストはパラパラと流し読みをするくらいで十分です。資格試験の勉強は何度も何度も繰り返しやるのが早く上達するコツです。
わからいところはどんどん読み飛ばし、とにかく最後まで終わらせることが大事です。
権利関係に力を入れ過ぎない
先に書いたように、権利関係は全問題50問中14問を占めている重要科目です。そのため権利関係で点数を稼げないようだと合格は非常に苦しくなります。
暗記ではなく論理的な思考能力を必要とするため、権利関係を苦手とする人は非常に多いです。
一方、この論理的な思考をすることに面白みを感じてしまい、権利関係の勉強ばかりに時間を費やす人もいます。苦手に感じるよりはいいかもしれませんが、試験では全体のバランスが大事です。
特に多くの受験生が得点源にする宅建業法をおろそかにしては本末転倒です。
権利関係の勉強に力を入れ過ぎないようにしてください。
勉強は毎日コンスタントにやる
平日は仕事をしている社会人に多いのですが、週末に集中して勉強をするスケジュールを立てる人がいます。
しかし、一度学習したものは1週間もするとほとんど忘れてしまいます。人間の記憶力というのはそれくらいあてにならないのです。
忘れることを防ぐにはコンスタントに復習をするしかないのですが、1週間も間をあけてしまうと前の週に学習したことを、また最初からやり直すことになりいつまで経っても先に進みません。
たとえ短時間でもいいので、平日も勉強するようにしましょう。
過去問は早くからやる
よく過去問は試験直前期の腕試しのために取っておくという人がいます。しかし、試験直前期に過去問を解いてみて全然わからなかったらどうするのでしょうか?残された時間はもう多くないはずです。
そういう人は試験直前期までは、ひたすらテキストを読んで内容を暗記するというインプットの勉強を中心にします。
しかし、インプットとアウトプット(過去問と解くこと)は車の両輪の関係のようなものです。インプットとアウトプット繰り返し行うことで知識は段々と強固になっていきます。
勉強を開始した時点から過去問を解くようにしましょう。
模擬試験はたくさん受ける
普段独学で勉強していると、最初から最後まで時間を計って全力で問題を解く機会はなかなかありません。試験本番に近い環境で問題を解いて時間配分の感覚を掴むことは大事なことです。
そのためにもお金と時間の許す限り模試はできるだけたくさん受けましょう。
まとめ
ここまで
- 宅建に独学で合格できるのか
- 宅建の難易度
- 宅建を独学で勉強するときの注意点
について解説してきました。
宅建は独学で勉強しても決して難しいものではありません。正しい勉強方法さえとれば絶対に合格できます。できるだけ早く勉強を開始しましょう。