行政書士試験

行政書士の試験の合格率は?過去12年間の推移についてまとめてみた

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「行政書士試験は難しいといわれるけど、難易度はどれくらい?」

行政書士試験を受験しようとしている人とって気になるところでしょう。そういうときに参考になるのが、合格率や合格点です。

とはいえ、

行政書士試験の合格率や合格点をどうやって調べればいいかわからないという方も多いと思います。

そこで、この記事ではそんな合格率や合格点にに関する疑問を行政書士試験アドバイザーの観点から解決します。

具体的には

  • 行政書士試験の合格率と合格点の推移
  • 過去の合格率や合格点からわかること

の順番に重要なポイントだけをご紹介していきます。

2分くらいで読めますし、行政書士試験の勉強の効率が上がる可能性が高いので、まずはご一読を!

行政書士試験の合格率は?

行政書士試験の過去12年間の合格率の推移や合格者数は以下のようになっています。

年度 受験者数 合格者数 合格率
令和元年 39,821 4,571 11.6%
平成30年 39,105 4,968 12.7%
平成29年 40,449 6,360 15.7%
平成28年 41,053 4,084 10.0%
平成27年 44,366 5,820 13.1%
平成26年 48,869 4,043 8.3%
平成25年 55,436 5,597 10.1%
平成24年 59,948 5,508 9.2%
平成23年 66,297 5,337 8.1%
平成22年 70,586 4,662 6.6%
平成21年 67,348 6,095 9.1%
平成20年 63,907 4,113 6.5%

過去の合格率からわかること

  • 受験者数は年々減少している。特に令和元年度の受験者はピーク時の平成22年度と比較すると6割以下になっている
  • 合格率は、年度によってかなりばらつきがある

過去の行政書士権の結果をみると、合格率は高くても15%、10%を切り1けた台のこともあります。

この数字だけを見ると難関の試験だということになりそうです。

合格率という数字のマジック

先に書いたように、行政書士試験の合格率は決して高いものではありません。しかし、ここには数字のマジックがあります。

行政書士試験には受験資格がありません。年齢、性別、学歴等に関係なく誰でも受験することができます。

司法試験や社会保険労務士試験などは一定の受験資格が設けられていて、誰でも受験できるわけではありません。

それに加えて行政書士試験は、法律系資格の登竜門と呼ばれ非常に人気のある試験です。

そうすると、手軽に受験ができてしかも、「士業」の資格を得ることができると考え、「とりあえず受けてみようか」というお試しの受験生が非常に多いのが実情です。

もちろん、お試しの受験生がどれくらいいるか正確なデータがあるわけではありません。しかし一般的に受験資格の設けられていない試験にはそのようになる傾向がります。

そうすると箸にも棒にもかからない受験生が相当数いることになります。

実質的な合格率はもっと高くなると思われ、公表されている合格率は実体を表していないと考えていいと思います。

行政書士の試験の合格基準

行政書士試験の合格基準は、絶対評価の試験です。多くの国家試験は相対評価である中では珍しい試験です。

次の要件のいずれも満たした者を合格とします。

  1. 行政書士の業務に関し必要な法令等科目の得点が、122点以上である者
  2. 行政書士の業務に関連する一般知識等科目の得点が、24点以上である者
  3. 試験全体の得点が、180点以上である者

上記3つの基準を全てクリアして合格になります。

2020年度の行政書士試験の合格に向けて

先に書いたように、行政書士試験の合格基準は絶対評価の方式が導入されています。

そのため試験の難易度によって、合格率が大きく変動するため2020年度の行政書士試験の合格率がどの程度になるかを予想するのは非常に困難です。

特に2020年度は改正民法によって初めての試験のため、合格率がどのようになるかはふたを開けてみないとわかりません。

結局合格率など気にするのではなく、先に書いた3つの合格条件をクリアできるような勉強をすることです。

難易度の高い問題が出題されても対応できるように入念に準備しておきましょう。

まとめ

行政書士試験の合格率を見て委縮してしまい「自分には無理だ」とあきらめてしまう人がたくさんいます。しかし、合格率のカラクリを知ればそこまで難しい試験でないことがわかると思います。

独学だろうが、通信講座を利用しようが、やることさえきちんとやれば必ず合格できる試験です。行政書士の資格をとれば、いろいろと可能性が広がります。独立開業も夢ではありません。

是非合格に向けて勉強を開始しましょう。

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